受験地学botの中の人の独り言

Twitterの受験地学bot(@tigaku_tenohira)の中の人(2代目)が大学受験の地学についてまとめています(笑)

センター地学 要点整理15

 

 

#梅雨では、ジェット気流ヒマラヤ山脈によって2本に分かれる

 

 

#秋雨前線は、前線に対する水蒸気の補給が少ないため梅雨前線ほど活発でない

 

 

#海水が長い間によく混合されたため、海水中のイオン濃度はどこもほぼ一定

 

 

#海水の成分イオンは順にCl>Na>SO₄>Mg>Ca=K>HCO₃ 電荷数は省略

 

 

#風浪・・・風の力を直に受けて出来ている波

 

 

#うねり・・・風浪の生じた場所から遠くまでに伝わってきた波

風浪より周期も波長も長い

※台風によって生じて、台風より早く日本に来るのは土用波

 

 

#波の速さは   g:重力加速度 λ:波長 h:水深

  • 波長に比べて深い海では(gλ/2π)^1/2   海水は円運動
  • 浅い海では(gh)^1/2   海水は楕円運動

津波の速さは浅い海の方

 

 

#海流は風の吹いていく方向に引きずられるが、転向力により北半球では貿易風下の海水は北に運ばれ、偏西風下の海水は南に運ばれる貿易風と偏西風の間に海水がたまり水位が高くなる→転向力以外にも圧力傾度力が働く→環流

 

 

#黒潮西岸強化で流れが速く、北大西洋のメキシコ海流とともに世界の2大海流とされている

 

 

#親潮の流速、流量は黒潮の約1/5

 

 

#黒潮親潮より、水温、塩分ともに高く、透明度も大きい

 

 

#北海道南方などで発生する暖水の渦は時計回り、冷水の渦は反時計回り

 

 

#北極や南極の周辺で海水が氷になり、塩分濃度が増加して密度の大きな海水になって深部に沈む

 

 

#満潮から満潮のような周囲は約12時間25分

 

 

#月による起潮力は太陽の約2倍

 

 

#満月や新月の時に大潮 上弦、下弦の月の時に小潮

 

 

#エルニーニョ現象が発生・・・日本の梅雨明けが遅れ夏の平均気温が低くなり、冬の季節風が平年に比べて弱くなり温暖になることが多い

 

 

#北極振動では

  • 北極で気圧が低いとき偏西風が強く、蛇行が小さい 日本の冬は暖かい
  • 北極で気圧が高いとき偏西風が弱く、蛇行が大きい 日本の冬は寒い

南極振動もある

 

 

#陸水の大部分は南極やグリーンランドの氷床で、次が地下水

 

 

#酸性雨の原因物質のエーロゾルは、風によって運ばれるため発生源から遠い場所でも酸性雨は発生する

 

 

 

 

センター地学 要点整理14

 

 

#海陸風が高圧部から低圧部に向かって吹くのは

  • 摩擦力が働く
  • 短周期で変化するので気圧傾度力、摩擦力、転向力のつり合いが成立していない

ため

 

 

#晴天の日、山岳地域で日中は谷から山に向かって吹く風が谷風、夜は山から谷に向かって吹く風が山風

 

 

#大気の熱輸送は

によって行われている

 

 

#赤道付近ではハドレー循環の熱帯収束帯で積乱雲ができ、降水量が大きくなっている

気圧は低い

 

 

#亜熱帯域の緯度20~30度付近では、蒸発量が降水量を上回っている

気圧は高い

 

 

#大陸は

  • 冬は高気圧が発達し大陸から海洋に風が吹く
  • 夏は暖まり低気圧ができ海洋から大陸に風が吹く(海洋は高気圧)

この風はモンスーン

 

 

#ハドレー循環は、上昇流の緯度が夏は15度付近に移動する

 

 

#熱帯低気圧の発生する界面の水温は約27度以上

 

 

#メキシコ湾やカリブ海、太平洋北東部の熱帯低気圧・・・ハリケーン

アラビア海ベンガル湾熱帯低気圧・・・サイクロン

 

 

#台風は中心から50~100km付近が最も強く、それより内部は台風の目と呼ばれている弱い下降気流

 

 

#大陸と海洋の熱性質の違い、大陸の地形が受ける大気の流れの影響が陸地が多い北半球では顕著なため、北半球の夏と冬の違いが南半球より大きい

 

 

#夏の海洋上の高気圧は背の高い高気圧で、冬の大陸の高気圧は背の低い高気圧

 

 

#気圧の谷の西側では温帯低気圧が発生する

 

 

#寒波・・・偏西風が大きく蛇行して日本上層が気圧の谷になり高緯度の寒気が南下した時

 

 

#高層天気図は、密度の大きい高緯度地域より密度の小さい低緯度地域の方が上空へ気圧の下がる具合が小さいため、東圧面の高度は低緯度に行くほど高くなる

 

 

 

 

 

センター地学 要点整理13

 

 

#凝固点高度hは、フェーン現象などにおける山麓の気温をT、露点T`とおくと

h=125(TーT`)  ※顔文字ではないです

 

 

#エーロゾル・・・海塩粒子、土壌粒子、火山灰、煙、排出ガスによるもの

 

 

#雲が浮いているように見える理由

  • 上昇気流で支えられている雲粒の落下速度が小さいため
  • 落下途中の雲粒が不飽和の大気に入って蒸発する一方で、上昇気流で新たに生成されているため

 

 

#冷たい雨

雲の中に氷晶と過冷却の水滴があり、飽和水蒸気圧が水滴の方が氷晶よりも高い

水蒸気圧が、氷晶と水滴の飽和水蒸気圧の間の値をとるとき

  • 水滴は水に対して不飽和で水蒸気となる
  • 水蒸気は氷に対して過飽和で氷晶となる

これによって氷晶が重くなり、落下して暖かい下層で雨になったもの

下層で溶けなかったものが雪

日本の場合はほとんどが冷たい雨

 

 

#暖かい雨

気温が0℃以上の大気、氷晶を含まない雲

雲粒の上昇下降のなかで雲粒同士が衝突し、大きい雲粒が小さいものを捉えて雨粒となったもの

 

 

#太陽放射のうち

  • 反射・・・30%
  • 大気や雲に吸収・・・20%
  • 地表に吸収・・・50%

 

 

#海はアルベドが低く、雪は高い

 

 

#地球の大気の運動エネルギー源は、主に太陽放射だが

木星土星海王星は内部熱源(太陽放射より大きい)による

 

 

#大気は可視光線などの太陽放射はよく通すが、赤外線などの地球放射は吸収する

 

 

#低緯度の方が高緯度より太陽放射を多く入射されている

 

 

#低緯度から高緯度への熱輸送によって、緯度による地球からの放射量の差が小さくなっている

 

 

#低緯度から高緯度への熱流量は中緯度で最大

 

 

#太陽放射は夏の北極域で最大、冬の北極域で0

 

 

#風速が同じならば、転向力の大きさは高緯度ほど高く赤道は0

 

 

#地上から約1㎞より高いところでは大気と地表間の摩擦力が殆どない

 

 

#摩擦力のはたらかない上空で円形の等圧線に沿って吹く風を傾度風

地衡風と異なるのは、力の要素に遠心力があること

 

 

#

  • 等圧線の間隔が大きい場合、地衡風
  • 等圧線の間隔が小さい場合 (台風など)、傾度風

 

 

#低気圧の場合、同じ気圧傾度力でも地衡風の方が傾度風より強いが、高気圧の場合、傾度風の方が強い

 

 

 

 

センター地学 要点整理12

 

 

 

 

 

#高度約100㎞まで(熱圏の途中)は大気組成は、原子や分子が混ざり合っているためほぼ一定

 

 

#高度約170㎞より上では酸素原子が、1000㎞より上ではヘリウムが多いように軽い原子や分子が増加する

 

 

#水蒸気のほとんどが対流圏にある

上空に行くほど少なくなる

 

 

#二酸化炭素は高度によらず一定

 

 

#対流圏にある水蒸気量は、高緯度ほど少なく、赤道域は極域の10倍含む

気温が高いほど水蒸気を多く含めるから

 

 

#対流圏下部、圏界面、成層圏界面付近、熱圏上部は温度が高い

 

 

#成層圏オゾン層が太陽からの紫外線を吸収して、大気を温めているため、大気圏のの途中で温度が上がる。

火星や金星では見られない。

 

 

#逆転層内では対流が起こりにくく、煙や塵などが下層にたまりやすい

 

 

#高気圧下、下降する空気の断熱圧縮で気温が上がり逆転層を形成する場合もある

 

 

#紫外線はオゾン層に届くまでのオゾンに殆ど吸収されてしまうため、気温の極大がオゾン層付近ではない

 

 

#南極上空では、春先にオゾンホールが毎年出現している。

北極でもオゾンの破壊は起きている

 

 

#大気中で空気塊が上昇するのは、空気塊が周囲の気温より高い(密度が小さい)とき

 

 

#絶対不安定

周囲の大気の気温減率が乾燥断熱減率より大きい場合→空気塊の飽和不飽和関係なく空気塊は周囲の大気より温度が高いため上昇する

空気塊の周囲の大気の方が、上空に行くにつれての温度の下がり方が空気塊よりも大きいから、ある上空の場所では空気塊よりも周囲の方が温度が低い

 

 

#絶対安定

周囲の大気の気温減率が湿潤断熱減率より小さい場合→空気塊の飽和不飽和関係なく空気塊は周囲の大気よりも温度が低いため下降する

空気塊の周囲の大気の方が、上空に行くにつれての温度の下がり方が空気塊よりも小さいから、ある上空の場所では空気塊よりも周囲の方が温度が高い

 

 

#条件付き不安定

周囲の大気の気温減率が乾燥断熱減率と湿潤断熱減率の中間にある場合→空気塊が飽和していれば不安定、していなければ安定

  • 空気塊が飽和している=湿潤断熱減率にしたがって気温が上空に行くにつれて下がるため、空気塊の周囲の大気の方が温度の下がり方が大きい、よってある上空の場所では空気塊の方が温度が高く上昇してしまう
  • 空気塊が不飽和=乾燥断熱減率にしたがって気温が上空に行くにつれて下がるため、空気塊の周囲の大気の方が温度の下がり方が小さい、よってある上空の場所では空気塊の方が温度が低く下降する

 

 

#通常の対流圏の気温減率は条件付き不安定

 

 

#逆転層を形成するときは絶対安定になることが多い

 

 

 

 

 

センター地学 要点整理11

 

#現在の日本列島表層の地殻は、主に中生代後半以降の若い付加体白亜紀新生代花崗岩でできている

 

 

#日本列島の古い付加体、花崗岩はプレートの沈み込みでマントルに送られてしまったから

 

 

#古生代前半、超大陸から離れた中国南部の大陸塊(日本)は南半球の低緯度にあった

 

 

#古生代後半、中国南部の大陸塊(日本)は北半球の低~中緯度にあった

 

 

#中生代の初めに中国南部の大陸塊と北部の大陸塊が衝突し、日本は初めてアジア大陸の地位部となった

 

 

#新生代第三紀の日本は内陸部では低湿地が広がり、森林が発達した

 

 

#日本が現在のような島弧新生代後半になった

弧-海溝系には新生代中盤

 

 

#古第三紀には

  • 北海道西部(大陸と地続き)と北海道東部が合体
  • 太平洋プレートがフィリピン海プレートの下に沈み込むようになった

 

 

#第三紀中ごろに伊豆小笠原弧が衝突し、新第三紀終わりごろ伊豆半島ができた

 

 

#日本海が開き始めると、正断層が生じ、激しい火山活動も起きた

この時期の火山岩類は緑色を帯びている傾向があるので分布域をグリーンタフ地域という

 

 

#海底での火山活動によって海底熱水鉱床もできた

 

 

#新第三紀のおあり頃から日本列島は東西に圧縮され、隆起、沈降、褶曲などが起きた

日高山脈奥羽山脈赤石山脈などが隆起した

 

 

 

丁度ここでキリが良いので

今回の要点整理はここで終わりますね

その代わりに軽い確認問題をやりしょう(笑)

 

 

 

・飛騨帯の岩石で最も古い年代は?

 

 

正解は原生代

位置的に大陸側なので古いのかなと気づくと思います。

原生代~古生代らしいです

 

 

 

 

・高温低圧側変成岩は次のうちどれ?

1.周防帯  2.美濃・丹波帯  3.三郡・蓮華帯  4.領家帯

 

 

 

正解は4です。

1は低温高圧型変成岩を一部含んでいます。

この一部含むっていうのが、「ジュラ紀を一部含む」のようになっていたりと難しいところだと思います。

 

 

数研出版と啓林館などの教科書によっても、多少これらの年代などがずれていたりとしている感じなので(地体構造の細かさが異なるから仕方ないのですが)どっちにも重なっている年代「一部含む」を無視した部分優先して覚えるだけという選択で負担は多少減ると思います。

 

 

センター地学 要点整理10

 

 

 

#西南日本の基盤岩の特徴は、付加体が東西方向に、基本的に古いものが大陸側になっている

 

 

#付加体は

 

 

#付加体か変成作用を受けた変成岩は(低温高圧型)

 

 

#東北日本も付加体から形成されているが、新生代の地層や火山噴出物が覆っているため、内部構造は詳しくわかっていない

 

 

#古い時代の東北日本西南日本棚倉構造線で分けられる

 

 

#新生代中ごろに日本は弧-海溝系になった

 

 

#フォッサマグナの変形は北海道中部とともに新生代後期の地層が最も強い

 

 

#糸魚川-静岡構造線は中央構造線を切っている

 

 

#中央構造線は、地下深部では低角度で大陸側に傾斜、地表付近では急角度で傾斜していて地表面に垂直で直線的

 

 

#先カンブリア時代超大陸ロディニアがスーパープルームの上昇によって分裂し、太平洋が出来始めた

 

 

#太平洋形成時の現在の中国南部の大陸縁に日本は生まれた

 

 

#当初、大陸縁にはプレートの境界がなかったが、古生代初期に大陸地殻の下へ初めて海洋プレートの沈み込みが起きた

 

 

#日本列島は

  • 超大陸が分裂して大陸縁だった時代(7億~5億年前)
  • プレートの沈み込み→造山運動のプロセスなどによる大陸縁での成長時代(5億~1500万年前)
  • 島弧時代(1500万年前~現在)

 

 

#山陰・隠岐飛騨山脈北上山地には原生代の大陸地殻の由来の鉱物が古生代末の片麻岩に見られる

先カンブリア時代の岩石がある証拠」程度に読み流して良いと思います

 

 

#長崎県野母崎には5億7000万年前の変成岩は日本最古の岩体

 

 

#日本最古の付加体は大江山の約4億5000万年前の低温高圧型変成岩

 

 

#ペルム紀末からジュラ紀中ごろに大量の付加体がつくられた

 

 

#日本最古の花崗岩は熊本や茨城で産出される約5億年前のもの

 

 

#古生代石灰岩は、ホットスポットによってできた海底火山の上に堆積したサンゴ礁石灰岩が付加したもの

 

 

 

 

センター地学 要点整理9

 

 

 

#中生代は約2.5億年前~6600万年前

 

 

#パンゲアトリアスジュラ紀から中央部から大きく分裂

 

 

#トリアス紀インド半島を除くアジアが大体完成した

 

 

#裸子植物が繁栄していたが、白亜紀被子植物が現れた

 

 

#新生代では哺乳類が多様化、大型化した

デスモスチルスなど

 

 

#新生代では裸子植物の代わりに被子植物が多様化した

 

 

#古第三紀石灰岩からはカヘイ石であるヌンムリテスの化石が出てくる

 

 

#古第三紀は温暖だったが、後期に寒冷化し、新第三期以降寒冷化は続いている

 

 

第三紀にインドがアジアに衝突した

これによりヒマラヤ山脈ができ、その北側にチベット高原ができ、東アジアにモンスーン気候をもたらした

 

 

#南極も分離して南極周囲に周南極海流が出来、南極が中緯度地域から独立して寒冷化した

 

 

#第三紀後半に最も原始人類の猿人が出現

 

 

#現代人につながるホモハビリスは石器を使うことができ、その後に現れたホモエレクトスは旧石器や火を使用した

 

 

#最近約80万年間は約10万年周期の氷期間氷期の繰り返し

間氷期は実際1万年程度

 

 

#ネアンデルタール人は約20万年前~3.5万年前まで出現

 

 

#有孔虫の殻に保存されている放射性酸素の同位体比から、過去の海水温などを推定して過去の気候変動を調べている

 

 

#地球の気候は太陽熱によって変化し、地球は10万年周期で太陽の周りを長い楕円軌道や円に近い軌道になったり、歳差運動をしている→ミランコビッチ周期

 

 

#日本列島の大陸地殻は、花崗岩の深成岩からできていて、その表層は堆積岩、変成岩もあり、表面の60%は新生代の地層や火山岩

 

 

#日本列島の基盤岩・・・2種類

  • 中国大陸東縁の一部由来で、古生代の地層と考えられている・・・飛騨山脈北上山地南部など狭い範囲で分布
  • 太平洋側からのプレートの沈み込みによって大陸縁にできた付加体変成岩、それらに貫入してできた花崗岩質の深成岩などの火成岩・・・日本列島ほぼ全域