受験地学botの中の人の独り言

Twitterの受験地学bot(@tigaku_tenohira)の中の人が大学受験の地学についてぼやいています(笑)

2017センター試験 地学 追試 パート2

前回に引き続きセンター試験地学追試について書きます。

 

 

 パート1はこちら

tigakutenohira.hatenablog.com

 

問題はこちら 

http://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00009475.pdf&n=%E5%9C%B0%E5%AD%A6.pdf

 

第4問、第5問、第6問の後半です。

本番では第5問と6問は選択問題となっているため、どちらか解きやすい方を解答すれば大丈夫です!

しかし、本番でどちらもミスなく解けるレベルになっていると心強いので、理想としてはどちらも解けるようにしたいですね。

 

 

第4問

A

問1

星間雲の密度の高い部分は重力でガスが集まり収縮をします。これで3,4の選択肢は消えます。問題文の通り原始星は星間物質に囲まれているため、星間物質に吸収されやすい可視光線は観測できません。

よって答えは1です。そこで吸収されにくい赤外線で観測が行われます。

 

問2

ヘルツシュプルング・ラッセル図を思い出すと

横軸のスペクトル型がOBAFGKMに並んで、右に行くほど表面温度が低くなります。また縦軸の絶対等級は上に行くほど小さくなるので明るくなる。

主系列星は左上から右下にかけてあり、巨星は右上にあることから表面温度が上がることはないです。ここで1は不適。

超新星爆発を起こす恒星というのは定義があり、太陽の質量の約8倍以上のもので。8倍以下は白色矮星になります。そして白色矮星を中心に持つのが惑星状星雲です。

これで3,4の選択肢が消えて答えは2です。

収縮して高密度になることにより電子が原子核に捕獲されて中性子が出来て、その中性子で作られた星が中性子星です。

 

問3

以前の記事でもやったような計算問題です。距離をdとおくと

絶対等級=見かけの等級+5-5logd (logは常用対数)

この式を使うと5=10+5-5logdよりd=100となります。

答えは4です。

 

B

問4

問題文を読むと、aの配置では星1が星2を完全に隠している。

bでは1と2が両方観測できるのは図からわかります。

星1の光度は星2の4倍です。

よって星2の明るさをkとおくと、星1の明るさは4kと置けます。

aの配置の明るさは4k、bの配置の明るさは5kとわかるので4÷5=0.8となり

答えは4です。

 

問5

物理の波動分野の理解があると解きやすそうな問題ですね。

星2から観測される波長は、星2が観測者に遠ざかると長く観測され、近づくと短く観測されます。

このことをもとに解くと、bでは近づきdでは遠ざかっているので、グラフとしてはbでは波長が長くdでは波長が短い方にずれることになります。

よって3が正解です。

 

 

第5問

日本列島の特徴や歴史分野ですね。私は正直なところ、この分野が苦手です(;´・ω・)

 

問1

上麻生礫岩は日本最古の片麻岩の礫で約20億年前のものと考えられているので古生代ではないです。

伊豆・小笠原弧が本州に衝突したのは新生代です。

北海道と九州で河口と浅海の堆積物が森林を埋めることを繰り返して炭田を形成したのは日本海の形成にともなったもので、日本海の形成は新生代です。

よって答えは1です。

シルル紀からペルム紀中期に石灰岩が形成されました。

 

問2

答えは2です。

あまり書くことはないですが、黒鉱鉱床は日本海形成のときに海底火山活動が生じたことで形成されました。

縞状鉄鉱層は海水中の酸素が酸化鉄をつくったことによるもので、酸素の増加を裏付けるものです。

 

問3

三波川帯は低温高圧型です。

火山の直下は高温低圧型で、低温高圧型変成帯はひすい輝石と石英から曹長石に変成する条件です。

答えは2です。

 

問4

図1からAとBの深さ20km地点の大体の温度を確認して図2と照らし合わせると

答えは3です。

 

 

第6問

A

問1

アは赤方偏移を思い出せばすぐにわかります。

クエーサーは通常の恒星の核融合では説明ができないくらい明るく、激しいガス運動を伴っていて、その運動の速さから中心部にブラックホールがあると考えられています。

よって答えは1です。

 

問2

ウィーンの法則の公式は、最大波長λ、温度Tを使うとλT=2900より

答えは2です。

 

問3

宇宙背景放射は電波放射です。

よって答えは1です。

 

問4

aは間違えることはないと思いますが、黒点は可視光で観測できます。

コロナはX線、紫外線、電波を出しています。わからなくても太陽風の事などを思い出せば、大体予想がつくと思います。

答えは4です。

 

 

 

私個人の感想

地学基礎については、書いてなかったような気がしますので、ここで地学基礎と地学両方含めて書きます。

センター試験の追試はどの科目も本試より難しくなると言われています。

今回も教科書の隅の方までチェックしていないと自信を持って選べない選択肢がありました。

特に地学基礎の震源の深さを計算する問題は解いたとき自信が全くなかったです(笑)

ただ、地学基礎も地学も教科書を読み込んでおくことで8割は取れると思います。

私は地学基礎は満点取れたけど地学は96点だったことは内緒です(;´・ω・)

(2017は本試、追試どちらも2015、2016の本試よりも解きやすいかなとも感じました。)

 

 

幸か不幸かセンター試験はマークなので教科書を読み込んでおけば、「この選択肢の内容は聞いたことがない」、「この選択肢の内容は聞き覚えがある」といった絞り方が出来、恐らく勘でマークするより正解する可能性を高くすることができます。あくまで最終手段ですが・・・

 

センター対策は、とにかく教科書を基本に資料集をうまく使いながらセンターの過去問を解いてください。特に基礎がない地学はセンター試験地学専用の参考書などが地学基礎と違って出版されてませんから。

 

 あと基礎じゃない地学をセンターで使う人は、地学だけが入っている教科書を使った方が効率的に勉強できると思います。

もういちど読む数研の高校地学はとても良い教科書ですが、地学基礎と地学の区別がされていないのでセンター対策にはすこし非効率な感じがします。

 

 地学基礎選択の人は文系の方が多いであろうから、あまり込み入った内容まで勉強する気もないでしょうし、大学に入ってからも役立つという可能性は低いですが、以前も書いた通り、地学を選択する理系の方で、余力のある方は是非とも教科書を超えた範囲まで勉強してください。

前回では「ベクトル積とコリオリ力」など、今回では「宇宙放射などで観測する電磁場と波長と温度の関係」などは理解しておくと、もしかしたら役立つかもしれません。

一応、大学の一般教養で習う地学の教科書で私がお勧めするのは地球惑星科学入門 第2版です。

上に書いた内容がどこまで書かれていたかはあまり覚えていません。ごめんなさい

 

 

 

正答一覧です↓

http://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00009638.pdf&n=%E5%9C%B0%E5%AD%A6.pdf