受験地学botの中の人の独り言

Twitterの受験地学bot(@tigaku_tenohira)の中の人が大学受験の地学についてぼやいています(笑)

2017センター試験 地学 追試 パート1

以前の記事で2017センター試験地学基礎追試について書いたので、今回は2017センター試験地学追試について書きます。

 

理科基礎と違い、理系が主に選択する基礎なしの理科科目は分量も多いので二回に分けたいと思います。

 

問題はこちらです↓↓↓↓

http://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00009475.pdf&n=%E5%9C%B0%E5%AD%A6.pdf

 

 

第1問、第2問、第3問を取り上げます。

 

 

第1問

A

問1

いきなりグラフの問題です。

しかし、恐れる必要はないです。

実はこのグラフもしっかりともういちど読む数研の高校地学に載っています。

 

上部マントルよりも地殻は密度が小さく、

大陸地殻は

となっていて

海洋地殻は

で構成されていて、大陸地殻のほうが厚いことからリソスフェアの密度が海洋のほうが大きいです。

大陸と海洋のリソスフェアの密度が異なるが、アセノスフェアにかかる重量がどこでも等しくなるアイソスタシーが成立するため、地表面の割合の高度分布に二つピークが現れます。

よって答えは3となります。

追試ということもあって、アイソスタシーのただの計算問題は出されませんでしたね(;´・ω・)

 

 

問2

地表近くの地下に重い物体があると、その引力によって少しだけ重力が大きくなります。

AとBではAのほうが地下に密度の大きい部分が多いので、Aのほうが重力加速度が大きくなります。

万有引力と遠心力では万有引力のほうがかなり大きいです。

よってCとDでは、地球の万有引力のみを考えます。

万有引力は距離の2乗に反比例します。物理を習ったことのある人にはおなじみですね。

すなわち地球の中心に近いDのほうが重力加速度は大きくなります。

答えはです。

 

問3

まず、図の道路のずれを確認します。

左側の道路は上方向に動き、右側の道路は下方向に動いています。

この道路のずれの点線の中央に垂線を引くと、道路のずれと垂線で四つの領域に分断されます。

ずれの方向のベクトルは、垂線とずれの線の交点に向かうベクトルと交点から離れるベクトルの合成にそれぞれなります。

このベクトルで交点に向かうベクトルがある領域は「引き」、交点から離れるベクトルがある領域は「押し」となります。

あとはAとBが四つの領域のどこに入るのかを調べます。

よって答えは2です。

 

問4

走時曲線を見ると、ある時刻ではBのほうがAよりも遠い震央距離に居ます。

つまりBのほうがAよりも速いということでBがP波、AがS波ということがわかります。

そしてシャドーゾーンではP波もS波も観測されないのは、P波は外核内核での屈折によってその部分には到達しないためである。(実際は微弱なP波が伝わっている)

頻出の内容でS波は横波であるため、液体中を通ることは出来ないから液体の外核を通るシャドーゾーン以降の部分には到達できない。

よって答えは3です。

 

B

問5

全磁力、偏角、伏角、水平分力、鉛直分力がどこを指すかわかれば、あとは数学です。

全磁力と水平分力の間の角は伏角であり、偏角北と水平分力の方向の間の角。

よってウは伏角。水平分力÷全磁力をすると1/2という値になり

これはcos(伏角)=1/2 変な式でごめんなさい

伏角は60度とわかり

答えは

 

 

 

第2問

A

問1

これはラッキー問題です。

アは最近よく聞く「南海トラフ

イは火山フロント(火山前線)ですので答えは

和達ーベニオフ帯は深発地震面で沈み込んでいる太平洋プレートに沿った震源の分布です。

 

問2

これは記述問題で頻出ですね。

沈み込む海洋プレートは海水と接していたことから多量の水が含まれていて、沈み込みによって温度圧力が増大し海洋プレートから脱水されることでマントルに水を供給してマグマを生成します。

よって

 

問3

マグマだまりが出来るのは、マグマの密度と周囲の岩石の密度が等しくなった時です。

誤っているのは

 

問4

結晶分化作用によって晶出する結晶は塩基性岩に多く含まれる鉱物が晶出していくため、SiO₂の含有割合は割合は増え、MgOの割合は減ります。

答えは2です。

 

問5

礫岩は他の層の礫を含んでいると問題文に書かれています。この礫は基底礫岩と考えられるので関係は不整合。

答えは1です。

不安な場合は消去法でも良いと思います。

地層の読み取りから褶曲は見られないです。貫入は礫岩は関係がないです。級化層理は他の地層との関係に使われるものではないですね。どちらが上の層かを判断するには使われますが・・・

 

問6

問5から礫岩は絶対にないですね。

貫入を受けている火成岩Aによる貫入を受けているのは砂岩と泥岩で火成岩Bは受けていないです。

よって、火成岩2つは除外されます。

地層を読み取り、砂岩と泥岩は傾斜が北となっていて、地層の逆転はないと問題文に書かれていることから4の砂岩とわかります。

 

C

問7

石灰岩フズリナや有孔虫サンゴの生物岩であるため、ウは浮遊性有孔虫。

炭酸カルシウムはある深さ炭酸塩補償深度(CCD)で溶けてしまいます。

チャートは放散虫や珪藻の生物岩であるため、オは放散虫。

以上から答えは2です。

 

問8

海洋プレート層序と混濁流堆積物が逆断層によって付加体となっています。

四万十帯は白亜紀後期に形成が始まりました。

付加体の形成年代は陸側から海側に向かって新しくなります。

よって答えは2です。

 

 

 

第3問

A

問1

大陸の熱容量は海洋に比べて小さいので、大陸は海洋に比べて温まりやすく冷めやすいです。問題文の通り赤外放射によって冬の大陸は温度が低くなります

よって答えはです。

 

問2

問題文の通り、コリオリ力を考えてください。

南半球では進行方向に対して左向き、北半球では右向きに働くので、海から陸に向かう風を考えるとのようになります。

 

問3

転向力は緯度が高いほど強くなるので答えは2です。

「どうして緯度が高いほど強くなるのか」、「転向力の向きはなぜ北半球では右向きなのか」というような転向力に関する話は物理学の分野の話になります。

また理解するうえで、高校数学では出てこないベクトルの外積という概念についても知っておかなければなりません。

知らなくても問題のないことですが、余力のある人は勉強しておくと便利です。

余談ですが、外積を理解しておくと力学のモーメントや面積速度一定の法則、電磁気のローレンツ力をはじめ物理の理解も深まりますし、数学の問題で法線ベクトルを簡単に求めることが出来るようにもなります。

 

勉強したい方は大学の物理学の教科書などを参考にするといいと思います。

注意しなければいけない点は、大学の教科書は結構高いですし、入試物理に直結しない範囲も多々あります。慣性モーメントなど

物理を選択している人は、大学の物理をかじっている受験参考書の新・物理入門 (駿台受験シリーズ)理論物理への道標〈上〉―力学/熱学/力学的波動 (河合塾シリーズ)を使うといいと思います。

私がもっていた家庭教師の生徒が理論物理への道標を使っていたのですが、ドンピシャでコリオリ力の説明も書かれていました。内容的にはかなり物理と数学が得意な高校生が読んで理解できるものでしたが(;´・ω・)そこらの理系大学生でも理解できないかもしれないです

 

話を戻します。

 

問4

台風は熱帯や亜熱帯で発生するので正解は1です。

2と3は、生活していて天気予報を見ていて出会ったことのない現象だと思います。私だけかもしれませんが(笑)

4は顕熱を潜熱に変えれば正解です。

 

問5

太平洋側に吹き込む冬の風はフェーン現象によって乾いた空気です。

シベリア高気圧は背が低い高気圧です。

日本海の海面温度は暖流の影響で海上気温より高いです。

よって日本海上空に冬の特徴とも言えるすじ状の雲がつくられるという内容の4が正解です。

 

問6

水の密度は1g/㎤より、単位を変換して、1㎥中の35‰、つまり0.035倍すれば35kgとなります。

塩化ナトリウムの次に海水に多く含まれる塩分は塩化マグネシウムです。その次が硫酸ナトリウムとなります。

私はこの問題を解いた昨日の時点で、塩化マグネシウムまでしか覚えていなかったので、もしそれ以上に聞かれてたら危なかったです(;´・ω・)

答えは4です。

 

問7

aは正しいです。このプロセスは、自分でしっかり書けるようにしておく方が良いです。記述問題で出されます。

bは0度以下の水ならば正解です。

bの正誤判断は難しかったと思います。

最も密度が大きい水が最深層までたどり着くことと水の最大密度の温度を考慮すると4度でも納得いってしまいますよね。私も自信なかったですが、深いところが4度というのも腑に落ちず、恐らく違うであろうという感じで何とか正解しました(;´・ω・)私自身の勉強になりましたね。

答えは2です。

 

問8

コンペアーベルとの循環には約1500年から2000年かかると考えられています。

海水が氷になると、海氷のしたには低温で塩分濃度の高い水が形成されて、沈むこむので、大気から熱を吸収して沈み込むわけではないです。

コンペアーベルトによる熱輸送でヨーロッパの気候は温暖に保たれています。

以上から答えは1です。

 

 

次は選択問題を含めた3問分やりたいと思います。