受験地学botの中の人の独り言

Twitterの受験地学bot(@tigaku_tenohira)の中の人が大学受験の地学についてぼやいています(笑)

2017センター試験 地学基礎 追試

以前にも書いた通り、2017センター試験地学基礎追試について書こうと思います。

こちらから問題はご参照ください。

   ↓↓↓↓

http://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00009472.pdf&n=%E5%9C%B0%E5%AD%A6%E5%9F%BA%E7%A4%8E.pdf

 

さっそくいきましょう。

 

第1問

A

問1

地球が回転楕円体であることの理解を問う問題です。

18世紀のフランスによってペルーとスカンジナビア半島北部の単位緯度差による弧長が高緯度ほど長いことにより地球は回転楕円体と実証されました。

よって、まず3か4に絞れます。あとは、地軸の傾きは変わらず回転するのでとなります。

 

問2

この題材はしっかりと抑えておいてほしいです。

二次試験で地学を利用する人はこの海山の形成の仕方をしっかりと記述できるようにしておいてください。

今回は細かい部分は簡略化します。

まず、プレートがホットスポットの上を通過するときに海山(火山)が形成されます。そして海溝に向けてプレートとともに海山が動いています。

現在Aで火山活動が活発で、Bが4300万年前に形成されたとなると

Aの位置からBの位置に向けて動いているとわかりますね。以上より、動く向きは西北西。あとは、単位変換に気を付けて距離÷時間で答えはとなります。

 

問3

この図はしっかり覚えておいてください。震央は円同士の交線の交点です。(わかりづらい日本語ですみません)

このことから大体の震央はYから1マス下に下がって、左に2マス動いた当たりの点になります。3マスでYとZの震源距離 で7×8.6≒60。60×√5÷3で震央距離が約20√5

三平方の定理より(60)^2-(20√5)^2より震源の深さは1600のルートをとった40となり答えは3

キレイに出すのは出来ないかもしれません。

 

センター試験はマークで時間も限られているので、概算で答えを出すのもあまり良い方法とは言えませんが、戦術としては有効です(笑)

今は廃止されてしまいましたが京都大学の後期日程の地学の問題でこの円から震央を出す方法を記述させる問題が出ました。

センターだから捨てれないと考える人も居るでしょうが落としても仕方のない問題とも言える気もします。

わかりにくいかもしれませんが、書いてみました 。紫のバツ印が震央、赤のバツ印が震源となっていて、上側の震源距離Lと書かれている線が地表面です。

あともう一つ覚えておいてほしいポイントがあります。幾何が得意な人は「そんなこと知っている」、もしくは「冷静に考えれば自明」と思われることですが(笑)

震央と観測点を結んだ線(下の汚い図でいう紫のバツ印とYを結んだ線)の垂線が円(下の図で考えるにはYを中心とした円)との交わる点と震央の距離が震源の深さになります。

この問題でもそれを利用すればうまく解けるかもしれませんが、私は大雑把な計算で解きました。多分、この方法でしか導き出せないかもしれないです

f:id:tigakutenohira:20170810121020j:plain

 この問題の殆ど同じ問題が地学IB・II図解計算問題の解き方に載っていました。(私自身、久しぶりに帰省した時にパラパラめくっていて気付いたのですが)

この記事は文系の人向きですから、この問題集はかなりオーバーワークになってしまいますが(;´・ω・)

 

B

問4

知識問題です。フズリナ古生代、トリゴニア(三角貝)は中生代、イノセラムスも中生代アノマロカリス古生代です。よって答えは

今回は古生代の化石同士を選択肢にあげられたわけではないですが、今後そういうこともありうるので資料集などで古生代の何紀の化石なのかまで確認しておくと良いと思います。

 

 問5

顕生累代は、生物の進化が著しいのですが、地球の歴史のなかではそこまで長くないです。顕生累代の始まりは5.4億年前、地球は46億歳だから、5.4÷46×100で大体11.7となるため答えは

この問題を機に最低限の知識として顕生累代は5.4億年前から始まったこと、地球は誕生してから46億年経過したことだけ覚えておいてください。

文系の地学基礎選択の方で余力がある人は、新生代の始まり、中生代の始まりの時期も覚えておくと強みになります。基礎なし地学の選択の人は絶対に覚えておいてください。

 

問6

これも知識問題。全球凍結(最近ドラえもんの映画で出てきたのかな?)は二度あったとされますが、先カンブリア時代と考えられています。間氷期氷期の繰り返しは新生代、マグマオーシャンは地球誕生当初の現象より答えはと消去法で解けます。

PT境界と呼ばれるペルム紀トリアス紀の間の大量絶滅によって地球上の生命の90%以上(うろ覚えで申し訳ないです)が絶滅したとされるので、ここは抑えておいてほしいです。

 

C

問7

ここは常識的にも解ける問題ですので特に言うことはないですね(笑)

大気中にとどまるエアロゾルが太陽放射を防ぐとのことですが、エアロゾルは雲の発生の方で主に出てくると思うので、用語として覚えておいてください。

答えはです。

 

問8

これは教科書や資料集に載っている火成岩とマグマの成分と鉱物などの対応表を覚えておけば簡単に解けます。流紋岩は酸性岩であり、色指数が低く、酸性岩に主に含まれる鉱物は石英カリ長石、Naがおおい斜長石、黒雲母であるため答えは3です。

「かりあげくん~」みたいな覚え方で中学理科で火成岩の分類はしたと思います。それに対応させてもう一息高校では覚えることが増えただけです。

私の覚え方としては、「かんらん岩は名前からカンラン石を多く含み、かりあげくんの並べ方でかんらん岩より遠くなると含まなくなっていく」、「閃緑岩と角閃石の閃を結び付けて閃緑岩は角閃石を持つ」といった感じです。

 

 

第2問

問1

ハドレー循環は低緯度の対流による大気循環です。大気が熱帯地域で上昇して亜熱帯地域で下降します。これだけ覚えていれば、とわかります。

補足:ハドレー循環とは無縁ですが、オゾンは低緯度の成層圏で作られてから高緯度へ運ばれます。

 

問2

天気予報を普段から見ていれば一瞬で解けそうな問題です。先に答えを書くとです。

台風は熱帯低気圧が強まって最大風速17m/sを超えたものですので、偏西風が吹いている緯度の話しではないです。太陽風はそもそも気象現象ではないですね(;´・ω・)

エルニーニョ貿易風の弱まりによるものなので、台風同様に偏西風が吹く地域の話ではないです。

 

問3

今回の記事は、文系の地学基礎選択している方向けなのでコリオリ力に関連した数学や物理的な話を避けます。

南半球でも偏西風というのは西から吹きます。貿易風は南半球では北半球と逆方向に曲がります。よって海水の循環は反時計回りとなるためaは正。

深層循環は実態はまだわかっていないですが、海水の塩分などが関係していることはわかっています。よってbは誤となるため、答えは

 

 

第3問

A

問1

ビッグバンでは炭素のような重い元素はつくられていないです。

恒星が塵などを取りこむのは主系列星になる前だと思います。もしかしたら、宇宙の晴れ上がりから内部が収縮し外層が膨張する超新星の話をしているのかもしれませんが、間違ったことを書いている選択肢なので何とも言えません。

上にも書いた通り46億年は地球が誕生してからです。

太陽は最期に白色矮星になります。よって答えはです。

 

問2

円盤部は直径10万光年、ちなみに我々の太陽系は銀河系の中心から3万光年の位置にあります。

恥ずかしながら、私は最初円盤部の半径が約5万光年という記憶があり、問題文は直径と聞いているため選択肢に5万光年がなくてかなり焦りました。

泡構造の大きさについてですが、私自身覚えてなかったですから百万光年サイズはさすがに小さすぎると考えて解きました(笑) ボイド領域、つまり泡の内部は直径約1億光年です。

以上から答えは4です。

 

B

問3

上の問題と同じく、窒素や酸素のような重い元素は原始太陽としてはあまり考えられないです。地球型惑星木星型惑星微惑星の衝突、合体によって原始惑星となるプロセスは同じとされています。地球型惑星は地球より外側にある火星も含まれます。よって、答えは2です。

2の選択肢の内容もしっかり覚えておくと解くのにも時間もかからないし望ましいです。

 

問4

会合周期の問題を解くうえでもわかるように公転周期は太陽から遠くなるほど大きくなります。木星型惑星は、地球型惑星のように太陽風で一次大気が飛ばされずに、重力で集めて揮発性成分も固体の状態にしてできた大質量低密度であることを頭に入れておくと、答えはです。

地球型惑星木星型惑星の比較を表にしている資料集や問題集はあると思うので覚えておいてください。

 

 

 

私は、地学基礎も素朴に教科書を読み込めばセンター試験は取れると思います。

しかし「教科書は固い」というイメージもあると思います

特に文系の人にとっての理科科目に当てはまるのではないでしょうか(;´・ω・)

地学基礎は基礎なしの地学と違い、予備校の先生などが教科書を読み込んで参考書や模試を作ってくれているので理科教科書アレルギーの文系の方はセンター地学基礎対策の参考書や予備校の講座、通信添削などを有効活用して効率よく頑張ってください!

過去問も大切に(>_<)

 

 

 

 

 

 

 

解答一覧です

http://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00009634.pdf&n=%E5%9C%B0%E5%AD%A6%E5%9F%BA%E7%A4%8E.pdf

 

 

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